健康・防音・高齢者配慮のよくある質問
健康・防音・高齢者配慮
健康・防音・高齢者配慮
- 高齢者に配慮したキッチンにするには?
- 床は濡れても滑りにくく汚れにくい仕上げにします。負担が無い様、クッション性のあるものがおすすめです。
カウンターも足腰に負担がかからない高さのものを選び、安全に配慮し、立ち消えや消し忘れに対する安全装置がついているガスコンロや、 炎が出ないIHクッキングヒーターなら安心です。
水栓はレバーが操作しやすく、湯温調節が容易なタイプのものがおすすめです。
また、車椅子やスツールに座ったままで台所仕事ができるニースペースタイプのキッチンを選んだり、足元に床暖房、または足元温風機などを取り付けるのもおすすめです。
- 高齢者に配慮した浴室にするには?
- 介護が必要になった時のことを考え、1坪以上の介護可能なスペースを確保しておくことが望ましいです。
また、浴室の出入り、洗い場での立ち座り時等の為に手摺りを取り付けることをおすすめします。
また、内部はまたぎやすい高さの浴槽で、滑り止めのあるものにし、足先が届く大きさにします。
床も滑りにくい仕上げ材を選び、入口は段差が無く有効幅600㎜以上の引き戸か折れ戸にし、外から解錠できるようにします。
お風呂は最も事故が起こりやすい場所なので、通報設備を設置したり、ヒートショック等の事故にも配慮した安全性の高い商品を選んだ方が良いでしょう。
- 高齢者に配慮したトイレにするには?
- まず、和式トイレの場合は洋式トイレへの改修をおすすめします。
壁には立ち座りを補助する手摺りを取り付け、入口は引き戸で、敷居の高さもつまづかないように段差を無くし、入ると照明と換気扇が自動で付いて自動的に消えるような機能にし、便座は自動的にフタが開き、立ちあがると自動洗浄する機能など便利な商品を選択します。
他にも便座が昇降するタイプのものもあります。
また、トイレの床が廊下より下がっている場合はかさ上げして段差を無くします。
また、寒さ対策としてトイレ用の暖房機の設置をおすすめします。
- 高齢者に配慮して安全性を高めるポイントは?
- ・トイレの扉は引き戸か外開きにする。
・階段は、可能なら広く緩やかで踊り場付きの曲り階段にし、手摺りを取り付ける。
・ドアのノブは扱いやすいレバー式ハンドルにする。
・玄関や廊下、浴室、トイレ、洗面、寝室に手摺りを取り付ける。
・わずかな段差がつまずきやすい。段差を無くして平らにする。
・浴槽は、またぎ高が低く、浴槽底面にすべり止め加工のあるのもがよい。
・床材選びは慎重に。滑りにくい材料がよい。
・階段の照明は、踏み面を集中的に照らす足元灯を併用する。
・車椅子で廊下や出入り口を通るには、1m以上の幅が必要。
以上のようなポイントがあります。
- 最近よく聞くシックハウス症候群とは何ですか?
- 住宅に使われる床や壁、構造体などの住宅部材の多くには、いくつかの化学物質が使われています。
代表的なものとして「ホルムアルデヒド」、VOCと呼ばれる「トルエンやキシレン」などがあります。
「シックハウス症候群」とは、新築やリフォームの際に使われた部材から化学物質が発生する事で引き起こされる目、頭、喉等の痛み、吐き気を伴う化学物質過敏症、ぜん息などの症状をいいます。
- 有害な化学物質が発生しやすい部材とは何ですか?
- 構造躯体に使われる合板、パーティクルボード、合板フローリングなどに使われる接着剤、塗料の溶剤、ビニールクロスや合成樹脂の床材に使われる可塑材、 また、木材の防腐、防蟻の為の薬剤などが挙げられます。
ただし、最近では規制も厳しくなり、化学物質を極力含まない建材が主流となっています。
- 健康に配慮した建材にはどんなものがありますか?
- 内装材では、天然無垢材のフローリングや建具などがあります。
その他の木質建材では、ホルムアルデヒドに関する規制があり等級はF☆☆~F☆☆☆☆まであります。
このうちF☆☆☆までの材料は換気の状況に応じて使用面積が制限されます。 現在、住宅向け建材のほとんどがF☆☆☆☆の製品となっています。
畳では、ひのきチップ入り、竹炭入り、備長炭入り等様々なものがあります。
壁材では、断熱性や調湿性に優れる、漆喰壁、珪藻土等の塗り壁材や調湿、吸着機能のあるタイル建材等があります。
また、壁紙ではISMマーク、Eマーク、RALマークなど安全規定を満たした壁紙につけられるマークがあり、 このマークのついたものはホルムアルデヒドなどの化学物質が低いレベルに規制され安全性が高くなっています。
- リフォームで防音・遮音対策ができますか?
- まず窓に内窓を付けて二重サッシにしたり、防音・断熱サッシに取り替えます。
壁は、ボードを二重貼りにし、二重壁を作って中空層を設けたり、遮音シートを使用したり、グラスウールを入れたり等があります。
床の場合は、下地を二重床にしたり防音フローリングを用います。特にマンションで畳やカーペットの床をフローリングにするときは階下への注意が必要です。
また、プランニング時に水廻りの壁の横に収納を配置するなども、水音などを軽減するのに有効です。
オーディオルーム、ピアノ室などは特に遮音性能の高い内装材や建具の選定が必要になります。
余裕があればユニット型の防音室の設置も検討されるのもおすすめです。
- リフォームで住宅の断熱ができますか?
- 断熱材が入っていない部分に断熱材を入れたり、窓は断熱サッシに取り替えるまたは内窓を取り付け、屋根材や外装材を断熱性の高いものに変更するなどの方法はあります。
ただし、きちんとした防湿対策、通風、換気計画が必要となってきます。